4Life→キャラクラッシュ→ゴンドリー→ヤジルシソビエトル

4Life→キャラクラッシュ→ゴンドリー→ヤジルシソビエトル

その日あったことをその日のうちに!と思っていながら、なかなか実行ができておりません。仕事→帰宅→翌日の弁当作り→風呂→就寝。
どこかにブログという時間をねじ込みたいが。

今日は11月2日のお話を。
3連休は天気悪いですよーとほうぼうでうたってたけど、嬉しいことに雨降らず、晴れとまではいかないが曇りであった。

現在、浅草の写真ギャラリーPIPPOで「4LIFE」というグループ展が行われている、この展覧会はPIPPOさんの企画で年に何回か開催されているとのこと。以下、PIPPOさんWEBページより引用。

「4LIFE」は
PIPPOギャラリーの4つの壁を1人1枚使って、
4名の作家が展示をします。
誰もが参加できるグループ展です。
展示が初めての方、個展は難しいと感じている方にも
写真展のおもしろさを体験してほしいと思っています。
写真を通して人と人がつながる
生き生きした場になったらうれしいです。

4LIFE is four lives & for a life.

そして今回2014年をしめくくる最後の4LIFE展に、わたしのお友達であるモリシタさんが出展されていたので11月2日に見に行ったのです。実はPIPPOさんは私もお世話になったことがあるギャラリーなのです。数年前、このギャラリーでキュレーションWSというのが開催されてそれに参加。最後にはWS参加者でPIPPOさんを使って展覧会を企画したのですが、私の企画が採用されたのです。企画内容は現代美術家の山口啓介さんと昆虫写真家の海野和男氏の2人展「0の宇宙/アナザーワールド展」。写真と現代美術の遭遇を試みをましたが、、、キュレーションの難しさを痛感しました。。。実は今回4LIFEに出展しているお友達もこのWSで仲良しになったのです。

モリシタさんの出展作品はモノクロでスクエア。PIPPOの窓際、太陽光が美しく差し込む壁に展示されていました。出展数は全5枚。銀塩写真。すべてPIPPOの暗室でやいたとのこと。「なんどもなんども焼き直した」と説明をしてくれた。正直、写真ど素人な私には、写真の焼き方というのがわからないし、見ただけではたくさんやきなおした!という過程二気づくことができないの残念ながら、、、。だけど、ディティールにこだわり、これだ!と思う1枚にたどりついたのかーと思うと、プロだと感動。他人目には気づかれない技や気遣いってどの仕事にもあるかもしれないけど、その小さな部分、こだわりがきちんと土台を築き、人々の心を動かすものになるのかもですね。

モリシタさんの解説付きだったから、写真の勉強にもなり、素敵時間でした!
その後、モリシタさんがホッピー通りなるところに連れて行ってくださり、みんなで昼間からおビールをいただき、語らいました。

モリシタさんに別れを告げ、場所を湯島にうつし、カオス*ラウンジの「キャラクラッシュ」へ。カオスさんのアトリエが取り壊しになるとのことで、取り壊し前の展示な訳です。以下、カオスさんWEBより抜粋引用。

今年で5周年をむかえる「カオス*ラウンジ」が、活動拠点としてきたアトリエを会場として「キャラクラッシュ!」展を開催する。
会場となるアトリエは、都内某所に戦前から建つ、築80年以上の木造一軒家である。会期終了後には取り壊しが決まっており、建物全体を使って作り込んだ15名のアーティストたちの新作と、カオス*ラウンジの過去5年間のストックを再構成したインスタレーションが展示される。
「本展のテーマである「キャラクラッシュ」は、キャラクター(character)とクラッシュ(clash)をかけ合わせた造語であると同時に、「イコノクラスム(iconoclasm)=偶像破壊」になぞらえた言葉でもある。
今日のキャラクターに見られる奇形的なフォルム(妖怪、怪獣、萌え絵…)や、バラバラにされた複数のパーツの組み合わせによる造形(ロボット、変身するヒーロー/ヒロイン…)、あるいは、「二次創作」における、直接的なキャラクターイメージの破壊、暴力などは、表向きには偶像破壊的な衝動によって為されているようにも見えるだろう。」

クラッシュしまくってました。梅田裕さんの「にがびゃくどう」が気になった。古来、日本は石に阿弥陀や観音などのキャラクターを与えたり、石にしめ縄をしめて神というキャラクターを与えて神聖なものにしていたが、現代の石にキャラクターは失われていると。で、そのかわりにPCやらが砂利の上に配してあったのだけど、それが現代の信仰対象物であり、神聖性を帯びているということかしら。いつの世も何かを通じ神にすがり、浄土を夢見るのはかわらぬのか。科学も宗教もかわらぬのか。

また作品解説文内に「歴史は7〜800年周期で繰り返すと網野善彦は述べているが、現代の日本の状況はまさに末法の世である」とある。ここで、椹木野衣さんの悪い日本、中ザワヒデキさんの循環史観などのワードが頭をよぎる。

全然頭を整理することができないまま、清澄白河へ急ぐ。
ミシェル・ゴンドリーの世界一周展へ。
ビョークのミュージックビデオなどを手がけている映画監督です。
展示内容は、ほぼ映画のセット。みんなこの展示されてる映画セットを使って映画とっちゃいなよーみたいな。以上。

IMG_2584

それから、同じく清澄白河にある無人島プロダクションへchim↑pomさん個展へ。
個展タイトルは「ヤジルシソビエトル~ChimとPomのパラドックス」。

以下、展覧会紹介からの引用です。

「本展の展示のキーワードは「ボーダー(境界)」です。
2011年の2つの個展と、2012年にChim↑Pomがワタリウム美術館でキュレーションした「ひっくりかえる」展、そして現在進行中のプロジェクトで、2015年福島の帰還困難区域内で開催する「見ることができない」国際展「Don’t follow the wind」を進めていくうちにChim↑Pomは「ボーダー」という概念に着目しはじめたといいます。」

ヤジルシソビエトルってゆーのはchimとpomの間にそびえ立つ↑のこと。
無人島さんって作家さんごとに本当にガラリと空間がかわるのだけど、とりわけ、chim↑pomさんのときは毎回凄い。壁に穴空いてるし、天井裏のぞけるし。
床はルンバがお絵描きしてるし。もともと事務所の空間には会田誠さんが出演してるビデオ映像が。ビン・ラディン氏がTEDでスピーチをするというもの。会田さん野これまでの活動を知っている方はいろいろつながるはず。

今回入り口がいきなり作品で、ピンポン押してください、みたいな感じになっている。
このピンポンと閉ざされたドアのかもしだすバリア感ってすごいね。ちょっとあけるのに勇気がいるんだけど、てかピンポンおさなくてもはいれるんだけど、ピンポンしてはいりましょ。

久々にいっぱいまわってつかれたです。
この日の夜、風邪が悪化しました。