青森滞在記②-1:棟方志功。良い。

青森滞在記②-1:棟方志功。良い。

2日目も快晴です。
1日目に美少女展という目的を果たしたので、今日は新幹線の時間まで観光をする。

昨日の煮干しラーメンでおなかがいっぱいだから朝ご飯はパス。
とりあえず、チェックアウト時にバーニャへの手紙をフロントにたくすことに。
チェックアウトの旨と、この手紙を送ってほしいことをフロントマンに伝えると、、、
ポストはホテルをでて右にまがったところにありますという。
いや、そうじゃなくてエアメールなので、だしていただきたいのですが?と訪ねなおしても
全く通じない。ようやく、理解してくれたのか、うちは郵便はやっていないとのこと。
切手を買ってきてくれたらポストに投函しておきますよと言われる。

笑。

あきらめた。
せっかく書いた手紙、旅先で投函をしなくては旅先文通の意味がないので、休日でもやっている大きそうな
郵便局を探す。どうやらねぶたん号で郵便局の近くまで行けそうだ。
ということで、ねぶたん号へ乗り込む。
郵便局でバーニャへの手紙をだす。

それにしても、いい天気。
次の目的地まで歩くことに。
次の目的地は「棟方志功記念館」!昨日、美術館で棟方志功ってやっぱりいいなーと感動したから、もっと見たくなったのである。
郵便局からどれくらい歩いたかなー。気持ちいいが、汗ばんでくる。
結構歩いたが、歩けない距離ではなかった。

ようやくついた記念館はあたたかい雰囲気漂う素敵なたたずまいだった。
庭を抜けて屋内へ。
私が行ったときに開催していたのは「【夏の展示】花鳥図ー倭画の魅力」。
どうやら、ここは春夏秋冬と年に4回展示替えをするみたい。
棟方志功って、仏画のイメージが強かったので、花鳥図とは楽しみである。
展示スペースは2部屋。何畳くらいかしら。やはりとてもこじんまりとしております。
これくらいの規模だと疲れずのんびりじっくりゆったり見れて良いですねー。

そして、棟方志功の花鳥図がとても素敵!!!
淡い色合いですが、力強い筆致。花や鳥が持つ、やさしさと生命力をびしびし感じます。
倭画(やまとが)とは棟方の肉筆画のこと。木版画で有名な棟方ですが、今回は花鳥図を通じて彼の肉筆画を堪能できました。

鷹の絵とかよかったなー。
規模は小さな展示だったけど、小1時間は見入ってました。
ロビーには30分程度の棟方志功の生い立ちなどをまとめたドキュメント映像が放映されていました。
温かい人だったんだなーとしみじみ。

ここで、棟方志功とは?
「棟方 志功(むなかた しこう、1903年(明治36年)9月5日 – 1975年(昭和50年)9月13日)は日本人の板画家。青森県出身。20世紀の美術を代表する世界的巨匠の一人。1942年(昭和17年)以降、彼は版画を「板画」と称し、木版の特徴を生かした作品を一貫して作り続けた。棟方の肉筆画作品は「倭画」と言われ、国内外で板画と同様に評価を受けている。大変な近視の為に眼鏡が板に付く程に顔を近づけ、軍艦マーチを口ずさみながら板画を彫った。第二次世界大戦中、富山県に疎開して浄土真宗にふれ、『阿弥陀如来像』『蓮如上人の柵』『御二河白道之柵』『我建超世願』『必至無上道』など仏を題材にした作品が特に有名である。(wikipediaより)」

ぶっとい縁の眼鏡にもじゃもじゃ頭、笑顔が憎めない棟方さん。板に顔をおもいっきり近づけて彫刻刀でぐいぐい掘り進める姿からは、
とてつもないオーラを感じる。何かにとりつかれたように、板の中の何かを掘り出すように。

「わだばゴッホになる」
という棟方の有名な言葉がありますが、17ー18歳ころにゴッホのひまわりに出会い、衝撃を受けてゴッホを目指したのだとか。
だけど、この「ゴッホ」ってゆーのは画家の名前でなくて、画家のことをゴッホというと勘違いしてみたい。(かわいい)。
これはロビーで流れていたドキュメンタリー情報。つまり、凄い絵に出会い、俺も画家になるぞーーーと意気込んだということですね。

人生を変えちゃうほどの絵との出会いって凄いですね。
わたしは人生を変えられた絵はないけど、、、ぶわぁあって鳥肌が立った絵があった。
レオナール・フジタの《構図》《争闘》シリーズ
2008年に上野の森美術館で開催されたフジタの没後40年展みたんだけど、絵の前から動けなくなった。あの体験は忘れられない。
お恥ずかしながら、その頃はまだ、フジタが戦争画を描いていたことなど知らず、乳白色の人、猫の人、素敵髪型&めがねの人というイメージで、《構図》《争闘》シリーズを目の当たりにしたときは、こんなに激しい絵も描いていたんだと驚いた。その後、アッツ島などを見ることで、フジタの真髄を感じることができた。彼の戦争画を見ずにフジタは語れない。

話がそれました。
棟方のドキュメンタリーを見終わると、ちょうどバスの時間に。
「棟方志功記念館前」と記念館の目の前にバス停があるのでらくちん。
そのまま青森駅に戻りました。

さー、のこすはお土産を買って、お昼ご飯ではらごしらえ!!
花も団子もたのしむのが私のモットーです。

(この間、まったく写真を撮っていなかったので、、、青森市内の街並をどうぞ)