シンガポール滞在記帰国-2:Made in JAPAN??

シンガポール滞在記帰国-2:Made in JAPAN??

電車ゆられ、目的の駅に降り立つ。今までの駅とまた雰囲気が違う。

お昼ご飯はteshが調べてくれていたマレー系のホーカーズへ行くことに。
シンガポールは多民族国家だ。人口は5,410,000人を華人(中華系)が76.7%、マレー系が14%、インド系(印僑)が7.9%、その他が1.4%となっているらしい(2014年現在)。リトルインディアにアラブストリート、チャイナタウンとそれぞれ全く違う表情をみせ、自分がどこにいるのか分からなくなってくる。
そんな中、マレー系の料理はまだ食べていなかったからとても楽しみである。駅からだいぶ歩いた。なんであんなに歩いたのか思い出せない。だんだんと目的のホーカーズがあるゲイラン・セライ・マーケットに近づいてくると、マレー系の人がだんだんと増えてくる。カラフルな民族衣装がとても素敵。

マーケットは、お昼時ということもあってかとても賑わっていた。チャイナタウン・コンプレックスのようにホーカーズのほかに生鮮食品を取り扱う市場や、衣料品店が別階に軒を連ねていた。市場では見たこともない野菜がたくさんあり、見ているだけで楽しい。まさに市民の台所という感じで、チャイナタウン・コンプレックスのように、いやそれ以上に生活感にあふれていた。

2階がホーカーズである。店舗数はそんなに多くなかったが、とにかくすごい人。今まで行ったホーカーズの中で一番、人が多かったかもしれない。今回はteshがあらかじめ人気店を調べておいてくれた。なるほど、凄い行列である。そのお店の近くで席をとり、わたしたちも列に並ぶ。私たちのうしろにもながーい列ができた。ここはナシ・パダンのお店。ナシ・パダンとはパダン料理のシンガポールでの呼び方。では、パダン料理とは?「インドネシア西スマトラ州各地の料理の総称。なお、パダンは西スマトラ州最大の都市の名、ナシは飯を意味する。」だそうである。「パダン料理は種類ごとに皿に盛りつけて、飾り棚にピラミッドのように重ねる」のだそうだ(「」内はwikipedia より抜粋)。ホーカーズでは、ショーケース越しにピラミッド状に積み重ねられたおかずから好きなものを選び、それを指さしで伝えると、お店の人が白いごはんの上にのっけてくれるというスタイルだ。とくにおかずは何種類までみたいな制限はない。そーだ、似ているものといえば、MUJIcafeである。ただ、パダン料理のホーカーズはMUJIみたいな整った感はみじんもなく、どこまでもアジア的な混沌とした感じがただよっている。パンにしますか、ごはんにしますか、ごはんはプラス100円で十穀米にもできます、なんておしゃれなシステムもない。そもそも白いお皿にちょこちょこっとおかずを盛り付けるようなお上品さもない。上記の通り、ごはんの上におかずを豪快にのせてくれるわけだが、お皿はバナナの葉っぱである。持ち帰りの際も、バナナの葉っぱに包んでくれるらしい。

 何にしようかな、あれはなにかなと、列の後ろからショーケース内を眺めると楽しいったらありゃしません。だけど、ほとんどが見たことない料理だし、メニューの説明をみてもよくわかんない。そもそも英語表記されてないものもあって、、、もはや想像を膨らますしかない。この行列だ、これはなんですか?なんていちいち聞いていられない。そう、やはりここでも直感が大事!!いよいよ自分の番である。これとこれとこれとこれ!と指差しで伝える。ごはんの上におじちゃんがおかずをどんどんのせていってくれる。たまりません!!おいしそうすぎます。お会計は2人で18ドルくらいかな。いささか頼みすぎた感がありますが、バイキングでとりすぎちゃうのと一緒。お会計の時に、お店のおじちゃんがいきなり
「Made in JAPAN?Made in JAPAN?」と聞いてくる。
はじめなんのことやらさっぱりわからなかったのだが、お前は日本からきたのか、お前は日本人かって聞きたいのだ、きっと!とひらめき「YES I AM!」と元気に答える。そしたら、おじちゃん、ちょー嬉しそうな顔して「サムライサムライ!にほんじんよくくるよー。うれしい。」と片言の日本語で話してきた。いやーこういうのって嬉しいものです。しまいには、サービスだとカレーをくれた。わーい。おじちゃん、ありがとう!!地元の人とのふれあい、旅の醍醐味である。

テーブルに戻るとteshが底にいろいろ沈んでいる茶色い飲みものを買って待っていてくれた。それではいただきます!!う、うまいーーーー。日本人からすると味は濃いめだし、全体的に辛いしだけど、もー最高においしかったです。おじちゃんとの絡みがより一層、料理をおいしくさせたのでしょう。teshが買ってきてくれた飲み物はあまーーーい紅茶に木の実などが沈んでいるものだった。お茶を探し求めていたが、一番お茶らしいのがこれだったらしい。まぁ、紅茶だからお茶であることには変わりないのだけど、あまーい。そういえば、新婚旅行でワシントンD.C.に行って、モロッコ料理屋さんで食事をした時、最後にお茶でもどうぞ、グリーンティーだよと出されたお茶がめちゃめちゃ甘くて、「!!!!」ってなったのを思い出した。麦茶と間違えて麺つゆ飲んじゃったくらいの衝撃ですよ。この紅茶with沈殿物は甘いは甘いけど、好きな味だった。それに、ナシ・パダンがからめだったから、インドカレーにラッシーみたいな感覚でちょうどよかった。
途中から、マレー系のご家族が相席をしてきた。お母さんが、ちらっちらとこちらを気にしている。そして、本日2度目の日本からきたの?という質問。マレー料理はどお?辛いでしょ?とさらなる質問。旅の醍醐味!地元の人とのコミュニケーション。ちょっと辛いけど、さいこーにおいしーよーと伝えると、それはよかったと笑顔。マレー系の方はwelcome精神が旺盛なように感じた。
ナシ・パダンのホーカーズは楽しくておいしいのでオススメですよー。

おなか一杯になったところで、チョンバルに向かいます。