ジェーン・リー展「秘密の庭」

ジェーン・リー展「秘密の庭」

先日、市ヶ谷 田町にあるミヅマアートギャラリーへ「ジェーン・リー展 秘密の庭」のレセプションに行ってきました。

ミヅマアートギャラリーと言えば、会田誠さん、山口晃さん、池田学さんなどなど、日本の現代アートを牽引する気鋭の作家さんたちが
をたくさん擁してる。現代の日本のアートを語る上でかかせない、超重要ギャラリーでしょう。

実は、ミヅマアートギャラリーは東京だけではなく、北京やシンガポールにもギャラリーを開廊している。
ジェーン・リーさんはシンガポールの作家さん。
まだ日本でその名はあまり浸透していないけれど、シンガポールでは超人気らしい。
日本での個展は今回がはじめて。
ミヅマアートギャラリーのディレクターである三潴さんがそれを実現させた。

三潴さんは本展カタログに以下のようなメッセージを寄せている。
(以下引用)

* * * * * * * *
「ギャラリストの役得は、作家の新作をまだオイルが生乾きの状態で、
誰よりも先に見れることだ。作家のスタジオでそれを独占して見る
展覧会は最高だ。」

シンガポール生まれの才能あふれるジェーン・リーを紹介され、
彼女のスタジオを初めて訪れたとき、この冒頭の気持ちを思い出した。
* * * * * * * *

ジェーン・リーさんの作品は絵画とも彫刻ともつかない。
一見、何でできているのかわからないし、何がどうなっているのか不思議で一杯だ。
ただ、絵でもないし彫刻でもない、そんなジャンル分けを凌駕した作品なのだ。

本来素材である絵の具や、土台であるキャンバスが立体となり、主張している。
展覧会のタイトルになっている「秘密の庭」なんか、オイルが乾く前に見たら、
花々が朝露を浴びてつやつやしているように見えそうだ。

ジェーン・リーさんの作品は強固そうな反面、とてももろそう。
密に凝縮された絵の具たちは頑丈そうなんだけど、ちょっと触ったらくだけちってしまいそうな感じもする。
相反する強度の共存。

あらかたの作品が初日で売れたそうです。
凄い。

是非、ミヅマアートギャラリーで秘密の庭に迷い込んでみてください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ジェーン・リー展「秘密の庭」
@ミヅマアートギャラリー
2013年10月9日〜11月16日
http://mizuma-art.co.jp/exhibition/1377067700.php
(写真は「秘密の庭」の一部)