長崎4ー引き続き、ポケットにビスコを忍ばせて外海へ

長崎4ー引き続き、ポケットにビスコを忍ばせて外海へ

2019年4月17日(水)ますます良いお天気に。

昨夕、思い立ったことがある。

外海(そとめ)に行きたい。

今回の長崎で五島にも行きたかったのだけど、流石に時間が無さすぎる。
だけどやっぱり、潜伏キリシタンの関連遺産をめぐりたい。
いろいろ調べていたところ、外海にある出津(しつ)集落というところにとても興味が湧いてきました。

禁教期に小規模な潜伏キリシタンの信仰組織が連携し、聖画や教義書、教会暦などを密かに伝承し、自分たち自身で信仰を続けた集落である。解禁後は、段階的にカトリックへ復帰し、集落を望む高台に教会堂が建てられた。禁教期の固有の信仰形態とその終焉を示している。
(出典:ながさき旅ネット)

外海の方々の禁教期の信仰への興味、さらに、ド・ロ神父というフランスからの宣教師の存在が、わたしをこの地に向かわせた大きな要因。

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連の場所や建物は、世界文化遺産に登録されていて、見学する際に事前連絡/予約が必要な教会がいくつかあります!
わたしが行きたいと思った、外海の出津教会と、大野教会は予約が必要。

思い立ったのは、昨日の夕方。
前日でも大丈夫かな・・・と電話をしてみると快く受け入れてくださいました。
感謝。

長崎市内から外海まではバスを乗り継いで1時間以上かかります。

アクセス

軍艦島のツアーの後、お昼をサクッと食べて、駅前のこのバスに乗って、ここで降りて、これに乗り換えてと計画はバッチリ!

ゆっくりお昼を食べている時間がなかったので、コーヒーとサンドイッチをパクッと食べて、調べておいたバス停でバスを待つ。

調べていた時刻にやってきたバスに乗り込む。
軍艦島のツアーから外海へなんて詰め込みすぎで我ながら無茶な計画を立てたよなあ、だけど結構順調に進んでいるわ、せっかくのひとりたびだものねと、バスの椅子に深く腰をおろし、そんな思いにふけっていたら、バスの運転手さんが「このバスは稲佐山行きですー。〇〇方面には行きません」とアナウンス。
稲佐山といえば、昨夜、夜景を楽しんだ山じゃないですか。
ここできづきますよね、、、乗るバス間違えた・・・。

次のバス停で降りる。
ああ、、、どうしよう。行き先もみずにバスに乗り込んだわたしがバカだったと・・・反省しながら、とりあえず、長崎駅に戻ろうとトボトボとバスで来た道を歩く。教会の予約時間もあるし、次のバスを待っていたらきっと間に合わない。
これは諦めるしかないかなと思っていると、本来乗るべきだったバスがわたしの横を通り過ぎる。

あれだ!!と、反射的に、バスをおいかけて走り出すわたし。
バスと並走。
次のバス停で、バスに追いつき、無事、本来乗るべきバスに乗車できました。

月の100kmジョギングがこんなところで役に立つとはw
ありがとう自分。

こんなすったもんだを乗り越えて、「桜の里ターミナル」バス停についた。
ここでバスを乗り換える。

道中、海が見える。バスに乗り込んでくる、小学生や中学生。おじいちゃん。
帰省かな?と思われるお姉さん。外海で暮らす人々の生活の香りをバスの中で
ちょっと感じた。

バスから見える外の景色は不思議。
歩いているとき、車に乗っている時、電車に乗っている時とまた違う。

ちょっとビスコをつまむ。

出津文化村バス停で降車。

ピーヒョロロロロロ

トビが空に円を描きながら飛んでいる。
潮風がわたしの肌を撫でる。
ただそれだけ。

人がいない。
たまーに車が通り過ぎる。

ただそれだけ。

ピーヒョロロロロロ

トビは何を思って飛んでいるんだろう。

坂を登り、まず向かったのは「旧出津救助院」。
ド・ロ神父が創立した女性のための授産施設だ。

つづく。