長崎3ー端島へ。ポケットの中にはビスコ。

長崎3ー端島へ。ポケットの中にはビスコ。

2019年4月17日(木)天気予報は前日まで曇りと雨だったけど、晴れたよ!旅先では嬉しい。

安定の5時30分起きです。
早起きは三文の徳ですよ。

ギリシャヨーグルトとバナナを頬張る。
こちらも旅先でも安定の朝ごはん定番メニュー。

今日は朝一で軍艦島こと端島へ。
現在、端島に行くには、必ずツアーに申し込まなくてはいけません。
わたしも長崎行きを決めた時に、すぐにツアーを予約しました。

が!!!しかし!!!
予約した日がずっと雨の予報で・・・。
ああ・・・上陸はできないかもなあと行く前から凹んでいました。

長崎市条例より、軍艦島上陸は、自然条件・安全基準がそろわないと上陸ができないの。

1.風速が秒速5メートルを超えるとき
2.波高が0.5メートルを超えるとき
3.視程が500メートル以下のとき
は上陸が許されないのです。

安全基準をクリアする日数は年100日と想定されているみたい。
むむむ。365日中の100日?!
つまり、、、上陸できたらラッキー!!くらいに思っておかなくてはいけないではないですか。

確かに、端島に向かわれた方のブログとか読んでいると、上陸できなかったという声も結構ありますね。そもそも上陸条件が厳しいのに、雨予報とか、、、海荒れそう、、、ね、凹むでしょ?

しかしですね、、、晴れたのですよ。
バナナをかじりながらカーテンを開けて外をみると、太陽が顔を出しているではないですか。
おやおや、これはもしかしたら、もしかするかも!と、ちょっと期待が膨らみました。

わたしが乗船した場所は、元船桟橋というところで、ホテルから徒歩2分の場所。
受付を済ませてから乗船時刻まで時間があったので、ビスコを買いに近くのコンビニへ。
お昼過ぎまでツアーがあるし、その後も予定いっぱい入れちゃったし、お昼食べる時間ないなあと。で、ビスコです。

安定の赤いパッケージ。
安定のビスコ坊や。(ビスコの歴史。昔のビスコ坊や、良いw)

定刻通りに船は港を出発します。
乗船したのは30名弱くらい。

端島に行くまでに、端島とともに、世界文化遺産(明治日本の産業革命遺産)登録をされた数々の施設を説明してくれました。
三菱長崎造船所第三船渠
三菱長崎造船所ジャイアント・カンチレバークレーン
三菱長崎造船所旧木型場
三菱長崎造船所占勝閣

スリーダイヤが輝いてます。
いちいちかっこいい。

ところで、明治日本の産業革命遺産とは・・・・。

19世紀後半から20世紀初頭の日本において、西洋から非西洋への産業化の移転が成功したことを示す一連の産業遺産群で、九州、山口県を中心に広範囲に広がる23の構成資産からなる。封建制度下の日本が欧米からの技術移転を模索し導入した技術を、国内の需要や伝統に適合するよう改良し、日本が短期間で世界有数の産業国家になった過程を物語る。製鉄・鉄鋼、造船、石炭、という基幹産業からなる技術の集合体は、非西洋国家で初めて産業国家化に成功した世界史上特筆すべき業績を証明している。(出典:日本ユネスコ協会連盟WEB

旧グラバー住宅もその1つですよ。

端島に行く前に、高島という島に上陸。
こちらも端島とともに明治日本の産業革命遺産に登録されている炭鉱島です。
弥太郎さんがお出迎え。

高島では、元禄8年(1695)に深堀氏に仕えていた平戸領出身の「五平太」によって石炭が発見されたと言われています。幕末の開港に伴い、慶応4年(1868)、長崎へ寄港する外国の蒸気船の燃料として石炭需要が高まったことを受け、長崎沖の洋上の高島において、貿易商トーマス・ブレーク・グラバー(グラバー商会)が佐賀藩との合弁によって本格的な海洋炭鉱開発に着手し、日本で始めての蒸気機関による洋式竪坑「高島炭坑(北渓井坑)」を建設しました。
(出典:高島観光ナビ

高島の石炭資料館前に設置されている端島の模型でガイドさんが島の説明をしてくれました。
端島って、元々は真ん中のでっかい岩の部分だけだったんだけど、石炭を掘った時に出てくるボタと呼ばれるくずがボタ山となり、あの島ができあがってきたそうな。

端島には一番多い時で5000人を超える人が生活をしていて、保育園に、小学校、神社に屋上庭園、映画館、そして端島銀座と呼ばれていた繁華街もあり、生活に必要なもの、さらには娯楽もあるなんでも揃った島だったと言えそうだけど、最後まで水の調達に苦労を強いられたとともに、火葬場やお墓はなかったとのこと。

端島には川も池もないし湧き水もないから対岸から水を定期的に運んでいたそうな。

さらに端島で亡くなられた方は、お隣の中ノ島という島の火葬場で焼かれていたんだって。
中ノ島も元々は炭鉱島だったのだけど、わき水が多いことを理由にほどなくして閉山。
その後、端島にない機能を補う島になったのだとか。桜が植えられ、端島の人々がお花見をしたり、レジャーをするための場所としても利用していたんだって。

お勉強をしてから船に戻る道中、かわいいお花やねこに遭遇。
ふぅぅぅ癒される。
背伸びして思いっきり深呼吸。

船に乗り込み、いざ端島へ。
7分くらいかな?
見えてきました!!!!
端島です。

本当に軍艦みたい。
はじめてその姿を目にして、なんだか感動とともに緊張。

上陸時間がきっちりと定められているらしく、定時になるまで周遊します。


このクールなんだけど、めっちゃ優しいお兄さん。

上陸して見学ができるのは、わずか220メートルの決められた見学道のみ。
鉱場の一部です。
人々が生活していた区画には一切足を踏み入れることはできません。
そのために、周遊でしか見ることができないところがたくさん。

しかしまあ、端島に近づくにつれて船がぐあんぐあん揺れます。
この揺れを体感すると、なるほど、条件が揃わないとこりゃあ上陸できないなあとしみじみ。

定時になり、ドルフィン桟橋に船が近づきます。
スタッフのみなさんが船と桟橋に橋をかけてしっかりと固定。

1人ずつ降りてくださいねー。

お!!!!!上陸できる!!!!!!

上陸後も、ルールがたくさんですが、上陸した瞬間に鳥肌がすごかったです。

右奥に見えるこの階段は、お仕事帰りのみなさまがお風呂に向かう道。
だから石炭で真っ黒に染まっているの。
命の階段。

帰りはなんだかみんな無口だった。
船があげる水しぶきに、虹ができていた。
とうてい写真になんかううってくれないけど。
キレイだった。

《お世話になったみなさま》
軍艦島クルーズ株式会社
http://www.gunkanjima-cruise.jp/