南方熊楠めぐり④  海を走って那智へ。

南方熊楠めぐり④  海を走って那智へ。

2016年9月18日
※時を巻き戻して、ごめんあそばせ。

朝ご飯付きだった。
女将てづくりの朝食。
母の味でほっこりできたんだけど、昨日に続き雲行きが怪しい。

急いで目的地に行きましょう。
朝食をいただいて、さくっと支度してチェックアウト。
女将、本当にお世話になりました!!

って、雨ーーーー。ざーざー;;
やはり台風が近づいている模様です。

まずは「闘鶏神社」に向かいました。
熊楠の奥さま松枝さんは、闘鶏神社宮司田村宗造の四女さん。
熊楠40歳での結婚でした。

ここでは毎月第3日曜日に「弁慶市」なるものが開催されるそうで、今日はまさに
その第3日曜日!のぼりがたくさんなびいて、さぞにぎわっていると思いきや、、、
まあ、、ですよねえ、、、この雨です。2、3お店が出ているだけで閑散としていました。
残念。

気を取り直して、境内へ。
雨したたる神社は、なんだかいいですねえ。
空気がより澄んで、苔や木々の緑が深く見えます。


鳥居をくぐって左側には大きな大きな楠の木が。
ほんと立派。
樹齢は1200年をこえるといわれているそうよ!
凄い。

だけど、落雷で真ん中が欠けてしまったんだって。
それでもこうして生きているから、感動です。

参拝が済んだところ(参拝中は雨がやんだ)で田辺を後にして、那智大社を目指します!

熊野那智大社は、田辺市の熊野本宮大社、新宮市の熊野速玉大社とともに熊野三山の一社。

まだ雨はざーざー。
レンタカーやさんのお姉さんに、高速道路ができたよって教えてもらってたんだけど、
せっかくなのでやはり海沿いをドライブすることに。

するとすると、雨がやんできたではないですか!
おお、私たち、晴れ男&女かしらん、と喜んでいるのもつかの間、またざーーーーと酷い雨。
かと思うと、また晴れて・・・の繰り返し。
女心のような天気ですわ。

しっかし、海景は美しかった。海沿いを選んで良かったよー。
少し走ると「イルカ料理」の看板がちらほらと。そっか、このあたりはイルカ食べるんだよね。

で、もっともっと車を走らせると「那智黒」の看板が!!
黄色に黒字で目立つ目立つ。那智訪問が決まった時に、那智黒って知ってるかとteshに聞かれたのだが、知らず、、、この強烈なCMを教えてもらい、那智に行ったら絶対買おうと決めたのです。
そんな飴の看板が見えてきたときは、そりゃーもー嬉しかったですよ。ドッコイ、イェイイェイ。ですよw

那智黒の看板が増えるにつれ、那智大社、那智の大滝が近づいてきます。
おっとーーー見えてきました!滝です!

え、、、で、でかい!
すでに鳥肌です。
深緑が生い茂る杜から、滝が顔をのぞかせています。

早く行きたい。。。
観光地なので車止めるのに苦労しましたが、とめるやいなや車を飛び出し、
いざ滝へ!

この滝は、飛瀧神社の御神体として祀られています。
滝の前には鳥居があって、滝の上の方にはしめ縄が。
ここから、日本人が自然とどのように対峙してきたかがうかがえますよね。
参拝料を払うと、滝にもっと近づけます。

熊楠は那智にしばらく籠っていたことがありました。
そこで粘菌をたくさん採取したとか。
曼荼羅についての思想を深めたのも、那智滞在中。

滝の周辺を歩いてみると、それはそれは気持ちよかった。


熊楠ゆかりの地めぐりとあって、視線は自然と下の方に向けられ、粘菌はいないかなあ、珍しい植物はないかしらと、探究心がくすぐられる。

で、いたw
おもしろいの。

なにこれ?
粘菌?
きのこ?

早速、ふぁえるに写真とともにメールしてみた。

「この白いうねうねは何ですか。一寸、きもちわるいです」

ほどなくしてふぁえるから「シロソウメンタケ。食べれるらしいよw」と返事。

ふぁえるのこの手のリサーチ力すごい。

シロソウメンタケはじめてきた。
すみずみまで注意をはらうといろんな発見がありますね。

そうそう。
この日の滝はすっごく勢いがあったし、水量も多かった。
後で聞いた話なんだけど、雨が降った日は滝の水量が増えて、より圧巻なんだって!
生憎の天気だったけど、ラッキーだったみたい。
意外と、雨の日とか、雨降った翌日が狙い目よ。

参拝の後は、参道のお土産屋さん&軽食屋さんでランチを。
うどんとめはり寿司のセット。
めはり寿司は熊野の郷土料理で、日本初のファストフードとも言われているらしい。
おにぎりが高菜でくるんであるだけのシンプルフードだけど、これがまたおいしいの。
熊野に行ったときは是非おためしあれ!

食事の後で、本殿へ歩いて向かいます。
階段がきつかったですw


これは、樹齢約850年の樟。御神木です。
幹の中が空洞になっていて、通り抜けができるそう。
大クス 胎内くぐりというらしい。

滝に木に、八百万の神々に出会える熊野です。

少し歩いていると熊野古道へ通づる入り口があったので、一寸足を踏み入れてみた。


・・・やばい!!!
今まで以上に、なにかの気配をびしびし感じる。
一気に空気が変わった。

もっと前に進んでみたかったけど、倒木が通せんぼ。
今の私はまだ通っては行けないと言われているようだった。

いつか、時間を作ってゆっくりじっくり歩いてみたい。

つづく。