南方熊楠めぐり① 粘菌見てかゆいかゆい行ってたら、蚊に刺されまくってほんとにかゆくなった。

南方熊楠めぐり① 粘菌見てかゆいかゆい行ってたら、蚊に刺されまくってほんとにかゆくなった。

2016年9月17日(土)

眠い。
朝5:00 起床。

というのも、6:43東京発の新幹線に乗らなくてはならないのです。
そう、旅!
今回の旅の目的は「南方熊楠 ゆかりの地」めぐり。
和歌山の田辺、勝浦、那智に行きます。

南方熊楠顕彰会の田村さんの出会い、南方熊楠に魅せられて「南方熊楠 もうすぐ生誕150年」企画をしているのに、
和歌山に行ったことがなかった私。
行きたいなああ行きたいなあとおもっていたのがようやく叶いました!

まず、新大阪まで新幹線で行き、その後「特急 くろしお」に乗り換えます。
飛行機で白浜まで行って~~という手もあるんだけど、いかんせん本数が少ないし、高い。

約6時間程の旅路。
朝6時に東京を出発すれば、お昼には田辺に着く!

タイムスケジュールはこんな感じです。

東京 6:43-9:13 新大阪 のぞみ201
新大阪 9:32-11:51 紀伊田辺 くろしお3

新幹線に揺られる中、teshの思い出の地を通った。
高校とか昔よく遊んでた場所とか。
伴侶の昔を知ると、なんだか幸せな気持ちになる。なぜでしょうか。

新大阪について、くろしおへの乗り換え時間は10分程度。
ダッシュですw

無事、くろしおに乗り込む。
車内は関西弁で溢れている。
アウェイ感。

和歌山市をすぎたあたりからどんどん形式がおもしろくなっていく。
海もみえてきた!
とっても素敵な景色が広がります。

途中にかっこいい工場があったり。
どぎつい色のかえるの橋があったり。

そしてついに紀伊田辺につきました!
あんまり降りる人がいない。
きっと大半の人は白浜のアドベンチャーワールドに行くのだろうと勝手に妄想。
あの、パンダがいっぱいいるところです。

駅ではとりあえず、顔出しをしてから、レンタカーやさんに向かいます。

そんなに迷わずにたどり着きました。
受付のお姉さんがとってもよい方で、田辺のこととか、勝浦のことを教えてくれました。
和歌山弁で。すてきー。

車はハイブリットカー。
静かにスーッと走ります。

時刻はお昼時。
おいしい、田辺メシを求めて車を走らせます。

お目当ては、オススメとして教えてもらってた栄通り「宝来寿司」さん。
すげー迷いました。
わたしのえせ、道案内で。ごめぬ。
カーナビよりでしゃばった。

ようやくお寿司屋さんに到着。
車は、近くの専用駐車場に止めます。
食事をする人はタダっぽい。

いざ、店内へ。
ここは「あがら丼」も扱っているともこと♡
メニューをみるとありましたよ、あがら丼!

ところで、あがら丼ってご存知です?あがら丼とは「おらの丼ぶり」という意味らしく、そのお店、その町自慢のどんぶりをさすんだって。
だから、あがら丼っていっても、こういうのがあがら丼です!って説明はできず・・・「わたしのところのあがら丼はこんなのです!」となる。
このお店のあがら丼は何かしらーと、いろんなお店の自慢のどんぶりをいただくのも楽しそうですねー。

わたしにとってのあがら丼は何かしらと考えてみると・・・teshが作ってくれる「あげさん丼」かなあ。
時はさかのぼること、私が大学生の頃です。
大学にお弁当をもっていってたわたしに、teshがつくって持たせてくれたのが、あげさんと焦がしねぎのどんぶり。
とーーーってもシンプルなんだけど、香ばしい味わいがたまらないの。
tesh、また作っておくれ!

話を元に戻します。ここのお店のあがら丼は「たちうお」がメインでした。
たちうおってあんまり聞かないよね。

長くて、くねくねしてて、ぎょろっとしてて、キラキラしてます。
一寸、見た目は怖いです。
***
最大で全長234cm、体重5kg。頭はとがっており、一見獰猛そうな鋭く発達した歯が目立つ。体は全体に左右に平たく、幅は指4本などと表現される。背びれは背中全体に伸びて130軟条以上あり、尾びれ、腹びれは持たず、尾部は単純に先細りになっている。体表には鱗がなく、その代わりに全身が銀色に輝くグアニン質の層で覆われている。生時はやや青味がかった金属光沢を持つが、死後ほどなくすると灰色がかった銀色となる。表面のグアニン層は人が指で触れただけですぐ落ちるほど落ちやすいが、生時は常に新しい層が生成されることで体を保護している。このグアニン層から採った銀粉は、かつてはセルロイドに練りこまれて筆箱や下敷きといった文房具、また模造真珠やマニキュアに入れるラメの原料として使われていた。
(wikipediaより)
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そんなタチウオの丼。てんぷら。
こんな強面の魚だけさ、いざ一口食べてみると、ふあふあでおいしいのーーーー!
たまんなーい。

そしてそして、セットのお吸い物にも注目しなくちゃなの。
この、こんぶみたいなわかめみたいな緑の物体。こちら「ひとはめ」と呼ばれる海草。
田辺の名物らしいです。はじめて聞いた!
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ヒロメ(ひとはめ)って知ってますか?
昨年、日テレ系の「ケンミンSHOW」でも取り上げられたので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね。
ヒロメ(ひとはめ)とはワカメの仲間で、全国でもごく限られた海域にしか分布していない、珍しい海藻なんです。
最大1メートルほどにまで生長し、幅が広いことから「ヒロメ」と呼ばれるようになったとか。
地元では、「一枚の大きな葉のワカメ」ということで、略して「ひとはめ」と呼んでいます。
1月末から4月まで収穫される、季節限定の味覚で、最近では冷凍ものも登場して年中楽しめるようになりましたが、収穫量が少ないため地元でもなかなか流通していません。
http://tktb.seesaa.net/article/254724202.html
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って、今調べてて気づいたけど、宝来寿司さんに海苔の変わりにひとはめで巻いてつくったお寿司もあったのか!
食べたかったなあ。

けどけど、お吸い物もとってもおいしかった。
シャキシャキ歯ごたえ!

たらふくいただきました。
宝来寿司さんごちそうさま!

駐車代のサービス券をもらって、駐車場に戻ります。
駐車場の管理人のおじちゃんがいません。いづこ。
メモでも残していこうかと思ったけど、お寿司やさんに聞いてみることに。
受付の箱に券を入れておけば大丈夫だよーとのこと。

のどかだ。

さて、次に南方熊楠顕彰館に向かいます。
そう遠くありません。車で数分といったところでしょうか。

ほどなくして、とうちゃーく!
予想していたより、おしゃれな建物です。
入館料は無料ですが、熊楠邸に入るには300円かかります。
せっかくなので、熊楠邸はマストですよ、みなさん!

まずは、顕彰館を見学。
こじんまりとしていて、たくさんの資料を見ることができる場ではないのですが、
わたしのここでのハイライトは粘菌を顕微鏡でのぞいたこと。
粘菌って・・・実は目の当たりにしたことがなくて・・・。


うわわわわわわわわわわわ。
まぢ、見たことのない世界が広がります。
かゆい、なんかかゆくなってくる・・・けど綺麗。

っていろんな粘菌を見てギャーギャーしてました。
お騒がせしてしまいすみません。

恐る恐る顕微鏡をのぞいて、なんじゃこりゃーーーーーー。
やっぱりかゆいーー。けど、好きだーーー。

粘菌・・・このおもしろさは、熊楠が熱中した気持ちも分かるわと思った。

次に、顕彰館隣の熊楠邸に向かいます。

エントランスからわさわさ草木が生い茂ってる。
熊楠さんがここにいたのかあ、この道を歩いていたのかあ。


安藤みかんがたわわに実っていましたよ。
熊楠が、みかんに手を伸ばし、ぐわっと掴み、もぎとり、みかんを楽しむ姿が目に浮かびます。


縁側には、粘菌を、きのこを必死になって観察したり、図譜を作成したりしている熊楠の熱気が
今も尚、ただよってるみたい。

と、熊楠のお家を楽しんでいると・・・
・・・蚊!蚊!蚊!
あっちゃこっちゃさされまくりました。

teshは一箇所も刺されず。
わたしがプロテクトしてくれているとw
teshもさされやすいほうなのに、わたしと一緒にいると全くさされないらしい。
はははは。上には上がいるってやつですね。

蚊に追いやられて、熊楠邸を後に。
そこから、車で高山寺へ向かいます。

つづく。