山内丸山遺跡と美術館

山内丸山遺跡と美術館

2016年5月

山内丸山遺跡着!!
ここは、入場料無料で楽しめちゃう施設。

わーい。

まずは、展示を見ることに。

少年が導線矢印と真逆の方向を指差していた。
自由だ。

こういっちゃあ失礼なんだけど、展示が意外にもしっかりしていてびっくりした!
綺麗だし、出土品の数々に心惹かれました。
縄文土器って、やっぱり最高。

ところで・・・山内丸山遺跡ってご存知ですか?
言わずと知れた日本最大級の縄文集落跡!!
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三内丸山遺跡は、今から約5500年前~4000年前の縄文時代の集落跡で、長期間にわたって定住生活が営まれていました。
平成4年からの発掘調査で、竪穴住居跡、大型竪穴住居跡、大人の墓、子どもの墓、盛土、掘立柱建物跡、大型掘立柱建物跡、貯蔵穴、粘土採掘坑、捨て場、道路跡などが見つかり、集落全体の様子や当時の自然環境などが具体的にわかりました。
また、膨大な量の縄文土器、石器、土偶、土・石の装身具、木器(掘り棒、袋状編み物、編布、漆器など)、骨角器、他の地域から運ばれたヒスイや黒曜石なども出土しています。
ヒョウタン、ゴボウ、マメなどの栽培植物が出土し、DNA分析によりクリの栽培が明らかになるなど、数多くの発見が縄文文化のイメージを大きく変えました。
平成12年11月には国特別史跡に指定されました。
(出典:三内丸山遺跡 公式webサイト
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いやーこれは心躍りますよね。
展示を見た後は、いよいよ遺跡へ!!
わくわく。

遺跡はこちら!という矢印に従って、トンネル内をすすむと、外に出られます。
そこに広がるは広大な野原!!
右に進むとピクニックスペース
左に進むと遺跡群。

ちょっとめをやると、ピクニックスペースにあふれんばかりのタンポポが咲いているではありませんか!
わたしの1番好きな花なので、遺跡そっちのけでたんぽぽ畑へw

空は青空。
気温もちょうどよい。
風になびく緑。
そして咲き乱れるたんぽぽ。

なにこれ、幸せ。

海鮮丼も良かったけど、ここでお弁当もよかったなあと。

しばしたんぽぽと戯れながら、遺跡にむかう。

と、こっちにもたんぽぽーーーーーーー!

わたしの山内丸山遺跡の記憶がたんぽぽに浸食されてゆきますw

遺跡群も興味深かったです。
1日に数回、ボランティアの方のガイドツアーがあるようですよー。

ひとおとおり、山内丸山遺跡をお散歩して、ちょっと疲れたので、
一休み。

館内に「そふと栗夢」ののぼりが。
そふとくりーむ。
栗味のそふとくりーむらしい。

一個300円。

おいすぃー。

火照ったからだが少々クールダウンしたところで、美術館にむかいます。

山内丸山遺跡と美術館は目とはなと先。
行く途中で4つばのクローバーを見つけた。

実は、青森県立美術館の設計は、山内丸山遺跡にとっても関係があるの。
公式webサイトから拝借。
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青森県立美術館は、隣の「三内丸山縄文遺跡」の発掘現場から着想を得て、設計されました。発掘現場のトレンチ(壕)のように、地面が幾何学的に切り込まれています。その上から白く塗装された煉瓦の量塊が覆いかぶさっています。上の量塊の下の面も、凹凸を見せています。土の上向きの凹凸と量塊の下向きの凹凸が、まるで並びの悪い歯列かのように、気ままに、隙間を持ちながら噛み合わされています。これがこの建築の基本構成です。
こうしてこの美術館は、古今東西まったく存在したことがなかった展示空間を獲得することになりました。それは、量塊のなかに設けられた真っ白な「ホワイトキューブ」の展示室隙間と土の床や壁が露出する隙間の「土」の展示室が、対立しながらも共存する強度の高い空間です。そこで展覧会が催され、土の床や壁はその度ごとに部分的に壊され補修されていきます。私は、年を経て、やがてパッチワークのような味が滲み出していくことを期待しています。
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これ読んだだけでも、どんな空間なのってわくわくしますよね!
迷子上等!迷子になってなんぼ。決められた動線なんてぶちこわしてしまえといった感じです。
青森県美さんの魅力の1つですねー。

先日、青山ブックスクールで開催した、青森県美の工藤さんのレクチャーではじめて知ったのだけど、
溝に白い構造体が上からかぽっとかぶさっているから、床と壁の間にすきまがあったりするの。
壁が浮いてるの!!!これには気づかなかった。今度行ったらぜひチェックしてみようと思う。

だからね、この2つの場所は一緒に行くと、青森という土地に息づくものをより強く感じることができると思うの。

そんな青森県美の10周年最初の企画展は

青森県立美術館開館10周年記念
「オドロイテモ、おどろききれない 森羅万象:棟方志功とその時代」展

でした。

青森と言えばやはり、棟方志功。

「わだば日本のゴッホになる!」

両親が好きで、わたしも幼少期から親しんでいた美術家でした。
子どもながらに、板にぐっと目を近づけて、ものすごい勢いで彫り込んでいる様子は凄い迫力で
すぐに虜になった。

展示の導入は、棟方さんのポートレイト。
まんまるメガネで満面の笑み。
最高にかわいい。

そして棟方さんの油絵!
はじめてみてかんどー。
版画のイメージが強いから意外や意外。
ゴッホに憧れたただけあって、版画に負けない力強さ。

奥へ奥へと進むと、棟方さんがインドに行った際の作品が。
ああ、、、棟方さんもインドに行かれていたのですね。
ここにも仲間発見w

常設展では棟方さんが手がけた装丁の本や、お菓子屋さんの包装紙やショッパーがずらり。
これまたちょー素敵なの。
意匠目当てにお菓子買いたくなる感じ。

青森県美さんはいつ伺ってもすばらしい。
学芸員さん、そしてスタッフの皆様の向かっている方向が一致していて、
その中でそれぞれの個性を存分に発揮されているように思う。

パッケージされた展覧会を買うのではなく、青森だからやるべきこと、青森県美だからできることを大切にしている。
だからこそ、地元と人はもちろん、県内外から多くの人が訪れ、リピーターもつくんだよね。

ということで、わたしもこれから足しげく通います!