インド5日目☆インドに恋をして

インド5日目☆インドに恋をして

わたしはすっかりインドに恋をしている。
帰る前日の夜に気づく。

最後のプージャ。
もっと近くで見たくて、信者の方々の席の近くの場所で立ってみることにした。

マントラがバラナシの夜空に響きわたり、ガンジス川にとけ込んでいく。

わたしも手を合わせ祈りをささげる。

すると信者席の男性が、お前もこっちこいよと信者席に招いてくれた。
だけど・・・なんだかおこがましいような気がしてそこにはすわれなかった。
親切にありがとう。

バラナシは夜もからっとしている。
日がおちたあとのぬるっとした湿っぽさはない。

月が人々の信仰をほのかに照らし、
昼間とは違う活気であふれかえる。
肉体は眠りに向かっていても、精神は煌々と燃え上がる。




プージャが終わるといよいよ寂しくなる。
明日からこれに参加できないのか・・・と。

その後、夕ご飯を食べにShree cafe Vegatarian Restaurantへ。
メインガートからすぐのところにあったのに、メイン通りから一本奥の道にあったため、まんまと迷子。

ずいぶん遠くまでうろうろした。

途中、バザールでござーるよーーーとか言って絡んでくるおっさんに会ったり、
見るだけみるだけ見るだけ100ルピーと、見るだけで金とるんかいという洋服屋のおっさんや、、、
まーとにかくいろんな人にあった。

もうなれた。
けど、早く観光客じゃなくなって、こういう声のかけられ方じゃなくて、普通に世間話とかしたい。
と次のステップへのあこがれを抱き始めていたw
沈没フラグである。

沈没とは、バラナシはじめ、インドに住んじゃう人のことである。

いろんな人に道を聞いてようやく、レストランへ。閉店間際ぎりぎりせーふ。

iphoneで地図を見せながら道を1人にきいていたら、何事かとわらわらたくさんの人に囲まれた。
さすが、好奇心が超旺盛なインド人。
俺も知ってる!
おれもおれもーーー
おれは知らないな。
あっちをまっすぐだ
リクシャでつれてってやる

みんなありがとうよ。
半信半疑で1人のおっちゃんの言う通りにすすむとちゃんと着いた。

ほうれん草のドーサを注文。
teshはウッタパ、インドのお好み焼きを。
おいしかったーーーー。

ああ、、、これが最後の夕食か。
いちいちおセンチになる。

ホテルまでの帰り道、ベンガリートラを歩いていると、後ろから
「おぼえてるかー」とお兄さんお声。
また、ボートの人かと思ったらホテルのお兄さんだった。

ホテルまで一緒に帰る。
道を塞いでた牛のお尻をぱんぱんっとたたき、道をあけてくれた。なれてるなー。
よーせんわ。

お互い何歳だの、世間話をしていたら、お兄さんが「どんぐりころころ」を歌いだした。
か、かわいい・・・。
何でも、日本語学校で習ったらしい。

それにしても、インドには日本語を話せる人が多い。

ホテルにつく。
お兄さんとおやすみをかわし、ベッドにもぐる。

こんなに暑いのに毛布。
きいてるんだかきいてないんだか分からないクーラー。
にもなれた。

目を閉じる。

天井のファンの音がけたたましい。
これにも慣れた。

意識はだんだんベッドに沈んでいくが、
窓越しのガンジス川の気配は消えなかった。

存在。
そう、ガンジス川はまさに存在だった。