インド3日目☆　バラナシの朝は朝。

インド3日目☆　バラナシの朝は朝。

Date:2016/04/21
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Category:travel
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2016年4月5日（火）

AM5:00

teshに朝を伝えられる。

眠い。

今日は、ガンジス川でボートに乗りながら朝日を見る約束。

眠い。

必死で起きる。
なんだかんだで5:30になってしまった。

朝日を見逃すまいと急いで着替えて外に飛び出す。
化粧とかしない。
Tシャツにゆるゆるズボンに履き替えるだけ。
寝ぐせ上等。

さっそく、ボートのるかーーとおにいちゃんがよってきた。

300ルピーを250ルピーにまけさせるtesh。

交渉成立。

ボートは手漕ぎ。
いかにも手作りな木製ボート。

少し不安になる。

ボートをこいでくれるお兄さんは、声をかけてきたお兄ちゃんとはまた別で、
なるほど。すげーーーいいカラダ！
Tシャツからはみでる二の腕の筋肉がなんとも、ゆーにいえんねw
はあはあ。

いざ、出発。

まだバラナシは、青みがかっている。
ようやく朝が目覚めようとしているかんじ。

空気は澄み、インドにしてはすずやかな風が肌をなでる。

インドの朝は朝だ。
バラナシの朝はもっと朝だ。

すでに、沐浴をしている人がたくさんいる。
ヨガをしている人もいる。
洗濯している人もいる。
チャイ飲んでる人も。

すべてガンジス川を中心に。


千代田線にぎゅうぎゅうに押し込まれるのとはワケが違う。

そしてご来光。
ガンジス川に色味がでてくる。
川面がメタリックのような不思議な質感に見える。

朝だ！
新しい一日だって久しぶりに思えた。

いろいろ説明を受けながらボートは進む。
途中、牛や鳩、人の赤ちゃんの遺体が流れてきた。

ガンジス川は生死がいかに表裏一体であるかを体現している。
すべてが溶け合う川。

私たちのボートに小さい舟が近づいてきた。
ガンジス川の物売りは地上にとどまらない。

少年だ。
まだ１０歳前後だろうか。
ガンジス川に流すお花を売りにきた。

なんでも100ルピーだという。

払ってあげたいが、早朝なゆえ、ボートに払うお金以外、もってきておらず
100ルピーは払えないし、100ルピーは正直高い。

少年のボートはよく見ると発砲スチロールの箱。
少年は必死に、これを流せば君たちも家族も幸せだといって、半ば強制的に花を
私たちのボートに乗せて火をつけようとする。押し売りだ。

本当にお金がないと伝えても

じゃーなぜボートに乗れているんだ。
お金を持っていないはずがないとまくしたててくる。

40ルピーならあると伝えると100ルピーじゃなきゃダメだという。

ほんとに無いんだって・・・。

その間、ボートのお兄ちゃんは特に何も言わない。
少年を追いはらうこともしない。
これが、ここの日常なんだろう。

結局、40ルピーを払い、花を受け取り、すぐにガンジス川に流した。

昨日、お花を買って流した時とは違う気持ち。
とてもでないが、自分たちの幸せとか祈りながら流せなかった。

少年は100ルピーもらえずに不服な顔をする。
ちっ、ケチめというまなざしを私たちに向け、発砲スチロールの舟を必至に漕いで、他の舟に花を売りにいった。

したたかである。

本当にお金がないことが伝わらない。

ここでは「本当」がすべて虚無と化していく。

1時間ボートに乗った。
美しい経験だった。

ボート屋さんと分かれた後、teshが９年前の滞在時に毎朝飲んでいたというチャイを飲みに行くことに。
シタゲストハウスからも近い。パンデー・ガートにある。

チャイ屋さんは今まさに開店するところだった。
屋台風のお店。その名も「いもちゃん」。
日よけの布を張っているところで、ちょっとそっち持っててくれー！とお店のお兄ちゃんを手伝うことに。

その後、メニューの説明を受ける。
このお兄ちゃん、日本語が上手。

一番安いのは水が多い、次のはちょっと水、マサラチャイは100%ミルクで、スパイシー。

迷わずマサラチャイを注文。
サイズは大きめで25ルピー。

ほどなくしてチャイができた。

お店の軒先でいただく。

とってもおいしい！
生姜がきいてる。
甘すぎずにスパイシー。
すぐに気に入った。

teshがこのチャイ屋のお兄ちゃんは9年前の少年ではないかと気づく。

チャイ屋のお兄ちゃんに、
実は９年前にここにきた。
その時、小さな少年がいて、彼が日本のお金が欲しいというので、
絶対使うなよ、という約束で500円玉をあげたんだけど、その少年は君じゃないかい？
と尋ねるとまさにそうだった。

びっくり！
お兄ちゃんもそのことを覚えていた。
当時は父親がやっていたチャイ屋をこどもたちがついだのだとか。
いもちゃんはおにいさんの名前らしい。
しかも、チャイ屋に加え、ボートにガイド業、お姉さんは別の場所でカフェを営業。
手広い。

チャイ屋のお兄ちゃんTOMO君という。
９年ぶりの再会ではじめての自己紹介。
なんでも大学で日本語を勉強しているらしい。

彼もまた、さっきの花売りの少年のように、観光客に物を売り歩いていた。

teshがその第１号のお客さんだったらしいのだ。
（もちろん、ここでは本当なんてあるかないか分からないから、真実かどうかはわからない）

縁だね。

バラナシの朝が深まってきた。
日差しも強まり、目と肌にまぶしい。