村上隆のスーパーフラット・コレクション展

村上隆のスーパーフラット・コレクション展

2016年2月13日(土)

昨日の夜は食べ過ぎた。
近所のお蕎麦屋さん「柏屋」にフラッと出かけたんだけど、量が多いことを忘れて、
カキフライと厚焼きたまご
teshはカレー南蛮蕎麦、わたしは地獄蕎麦を。
前者二つは蕎麦前として頼んだんだけど、蕎麦の方が先にきたw
蕎麦は後で注文すれば良かったなーと反省しつつ、
蕎麦の量をみて、無理wと思った次第。
で、厚焼きたまごがはんぱなく、でかい(とってもおいしいんだけど)!

ということで、膨満感に苛まれている土曜日の朝です。
(朝一で大家さんがやってきた。初対面。笑顔が素敵なよい人でよっかった。)

で、そのあとが本日の一番の目的である横浜美術館で開催中の「村上隆のスーパー・フラットコレクション―蕭白、魯山人からキーファーまで」に向かいました。五百羅漢見たさに、ドーハまでおっかけした私なので、コレクターとしての村上さんの顔を観ることができる貴重な機会にドキドキです。

とにかく楽しかった!森美での五百羅漢展も然りですが、、、久しぶりにわくわくできる展覧会に出会えた。
観終わった後の感覚がとても気持ちよかった!

横は美術館に足を踏み入れると、キーファーが!李 禹煥が!それ以外にもインパクト大なでっかい作品がいつもの彫刻ゾーンにどん!どん!どん!と。既にエントランスからハートを打ち抜ぬかれるのですが、1つ目の展示室で、縄文土器か弥生土器に、デルフト陶器に、イギリスの器にと、あらゆる器がお出迎えしてくれたおかげで、浮き立った気持ちを冷静にすることができました。地に足をつけて鑑賞できる準備が整ったとでも言いましょうか。土に触れるって、見るだけでも、心落ち着くんですね。縄文土器という創造の原点のようなものに触れたからということもあるでしょうけど。

それにしても、器の趣味が素敵すぎてたまらなかったです。
って、何目線だよwお前誰だよwって感じですが、ほんとよかったの。

その後、ぐんぐん会場を進むと、とにかく古今東西さまざまなコレクションが所狭しと展示され、
もはやカオス。それぞれの作品や物に宿る創造魂がこちらに向いてきて、圧倒されること不可避。

だけど、そのさまざまな形態、時代、国、宗教、文化圏を越えた物が
マーブリングのように溶け合っていてとても気持ちいいの。
1つ1つの作品の解釈しながら見ていくというより、「芸術」を俯瞰できたという感じ。

そして、展示後半ちょっと前に掲げられていた、村上さんご自身の言葉から、
五百羅漢展同様に、どこまでもまじめで真剣な芸術への激熱な想いを感じ、目頭が熱くなった。
(見に行かれる方は必読と思ふ)

これだけのコレクションは、スーパーフラットの縮図であり、
村上さんの葛藤と思考の現れであり、
村上さんの手の内でもある。

芸術とは何かという答えを探るべく、手に取って確かめるべくこれだけのコレクションをしてきたと村上さんは
おっしゃっていたけど、村上さんの現在のご活躍ぶりを考えると、
たくさん見ること、たくさん体感し、学ぶことがことがいかに大切かと痛感した。

おいしい料理を作るにはやっぱり、いろんな味を知らなくちゃだし。ね。

縄文土器からキーファーなんて、支離滅裂じゃないのっと思う方もいるかもしれませんが、
その違和感はまったくなく、スーパーフラットを体感できるし、「芸術とは何か」という命題に
向き合うきっかけになる。

とにもかくにも熱量がすごいので、是非、体感しに行ってください!

※あーーわかるーーーこれ買いたくなる―――という作品がいっぱいあった。
狛犬、だいすき。

《展覧会情報》
村上隆のスーパーフラット・コレクション ―蕭白、魯山人からキーファーまで―
http://yokohama.art.museum/special/2015/murakamicollection/index.html
会期 2016年 1月30日(土)~2016年4月3日(日)
休館日 木曜日 ※2016年2月11日(木・祝)は開館
開館時間 10時~18時(入館は17時30分まで)  

《関連展覧会情報》
村上隆の五百羅漢図展
~3/6まで
http://www.mori.art.museum/contents/tm500/info.html