「世界一美しい本を作る男ーシュタイデルとの旅」

「世界一美しい本を作る男ーシュタイデルとの旅」

本日はイメージフォーラムへ
ドキュメンタリー映画「世界一美しい本を作る男-シュタイデルとの旅」
を観てきました。

シュタイデルとはドイツの小さな出版社。写真家ロバート・フランク、デザイナーのカール・ラガーフェルドなど世界中の一流クリエイターやアーティストに支持を受け、そこから生み出される本は「世界一美しい」と絶賛されています。創設者であるゲルハルト・シュタイデルさんは、本を作るにあたり、クライアントと綿密な打ち合わせ、意見交換を繰り返し、紙質はもちろん、インクの匂いにもこだわりをみせる徹底ぶり。

そんなシュタイデルさんのドキュメンタリー映画が現在渋谷 シアターイメージフォーラムで公開中です。

今日は写真評論家の飯沢耕太郎さんとドラァーグクイーンのヴィヴィアン佐藤さんのトーク付きでした。
お2人ともシュタイデルさんのように白衣でびしっと決めての登場。

シュタイデルさんは1冊の本を作るのにクライアントのところにひょいと会いに行きます。
ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、カタール、パリと、世界中を休み無く飛び回り、打ち合わせをし、
ドイツで本作りをする。今回の映画はそんなシュタイデルさんが世界中を飛び回っている様子を主に追っていました。

映像からはクライアントと対等の立場、いやそれ以上にクライアントがシュタイデルさんのアドバイスやアイディアを
強く求めていたりと、どれだけシュタイデルさんが信頼を得ているかがよく分かりました。

彼の本へのこだわり、フェチっぷりは半端ではなりません。
クライアントの意思、哲学を尊重しながらも、印刷、出版のプロとしての美意識でNOなものはNOとはっきり伝え、
より美しい本へと導いて行きます。

中でも、シュタイデルさんのアイディア、アドバイスが強く反映されていたのが
写真家Joel Sternfeldさんの「iDUBAI」。
もじゃもじゃ頭のちゃめっけたっぷりな写真家さんです。
「iDUBAI」はJoel Sternfeldさんがタイトル通りドバイで撮ったもの。それもiphoneで。
iphoneで撮った写真がどんな写真集になるのかが映画でわかります。
Joel Sternfeldさんがおいしいところをもっていくので、
もはやJoel Sternfeldさんの宣伝映画みたいでした(笑)

デジタル時代の最中、五感にうったえかける本を作るシュタイデルさん。
インクの匂い、
ページをめくる感触や音、
デジタルでは決して味わえるものではありません。

デジタルと違い、いつでもすぐに改変、修正ができない紙の本。
常に最上級の美しさを追求するシュタイデルさんには脱帽です。

☆映画情報☆
映画『世界一美しい本を作る男〜シュタイデルとの旅〜』
2013年9月21日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー!

http://steidl-movie.com/